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続・森重と国立の話 ~ときどきボク~
2007年4月18日(水)

レポート:t吉

前エントリで、n吉が自身と森重と国立との、
因縁浅からぬ(?)関係を報告してくれました。
僕の場合は蜘蛛の糸の様に細い関わりだけど、
僕も国立と森重(ZIGGY)の話をしたいと思う。

これまた前エントリに倣い、ZIGGY の新ネタとか、
The DUST'N'BONEZ の新情報等は出てきません。
個人の話でもあるので、興味の無い方は読み飛ばしてもらえたら幸いです。

~~~

「GLORIA で ZIGGY のファンになりました!」
なんてことがありがちな世代だけど、
僕はそれ以前から ZIGGY を知っていたし、fan だった。

Guitar も禄に弾けないのに入った軽音楽部。
Code を覚えるより早く、髪を白金になる程 Bleach して、
雑音みたいな音楽を聞いている自分が、
格好良いと勘違いをしていた頃。
練習よりも麻雀と酒ばかり飲んでいる
Band とはとても呼べない集まりで(まぁ、Band なんですが)、
誰かが一本のカセットテープを持ってきた。
”それゆけ!R&R BAND”だった。

それから”ZIGGY -IN WITH THE TIMES-”、”HOT LIPS”と、
album が出る度にカセットにダビングして貰い、Copy した。
TV の写らない僕のアパートには、煙草の煙と ZIGGY の曲が、
隙間風と一緒に何時も流れていた。

数年後、Dirty Suits に包まれて息が詰まるような毎日が始まって、
TV からは、午前0時のMERRY-GO-ROUND が聞こえて来るようになっていたけど、
僕は忙しさに感けて、ZIGGY からすっかり離れてしまっていた。

そして、丁度その頃。
僕は国立と言う土地があるってことを初めて知り、
そして時を置かずして足を踏み入れることになる。

最初の国立の印象は悪かった。

”嫌い”と言うのは言い過ぎかもしれないけど、
子供の頃天敵だった、学級委員の女の子みたいな感じ。
と言えば判ってもらえるだろうか。
国立は区画整理された綺麗な街並みに、
文教地区と言うどこか誇らしげな響き。
学生時代に生活費の殆どを稼いでいたパチンコ屋だって一軒も無い。
まさに”優等生”って言葉がお似合いだ。
それに比べたら、僕の汚い身なりに、足りない頭。
おまけに育ちの悪さに、金の無さ。将来性も無かったかな。
まったく”おちこぼれ”って言葉がお似合いだ。
別に卑屈になったわけではないし、多分に個人的事情によるのだけれど、
そんな事を嫌でも思い知らされた土地だった。

それから何年?
月並みに人生を重ね、人並みに喜怒哀楽を味わい、
世間並みには安定してきたかな? と思いだした頃、
それはまったくの勘違いだったと思い知らされる事になる。
いつの間にか愛着の湧いてたこの土地、国立で。

~~~

まぁ、安っぽいドラマみたいな話はこれくらいにして^^、
ちょうど、そんな頃なんです。僕が再び ZIGGY に出会うのは。

ZIGGY DEBUT 15th ANNIVERSARY LIVE
HEAVEN AND HELL at 日比谷野外音楽堂。

この DVD を借りて、僕ははじめて知ったのです。
Bass が代わったこと。
Drum が代わったこと。
Guitar が代わったこと(?)。
そして、森重だけが、あの頃と何一つ変わらないこと。
正に僕の理想とする ROCK & ROLL SiNGER、そのままだったのです。

僕は、
I'M JUST A ROCK'N ROLLER
って、曲を思い出しました。

子供の頃、困難と言うには大げさだけど、
面倒臭い事や、やりたくない事にあたる時、
僕はこの曲をよく口ずさんでいたのです。
そして、もう一つ思い出した事があります。
それはこんな僕でも、

ROCK'N ROLLER だって事。

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それから僕は、森重を、ZIGGY を、
The DUST'N'BONEZ を追いかけ始めました。
森重ソロはまだしも、プロディって言う寄り道(?)に、
付き合うことになるとは思いもしなかったけどね。^^

でも、ZIGGY に再会したおかげで、
僕の丸まっていた背中は真っ直ぐになって来ました。
今でも時たま、背中を丸めるどころか、
地面にうつ伏せになって立てなくなっちゃう時もあるけど、
そんな時は、相も変わらず、
俺は ROCK'N ROLLER だ! って呟いているのです。
森重が生まれ育ったこの土地、

国立で。
by simakitisimakiti | 2007-04-18 23:12 | 森重樹一
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